体調の変化に気づいたときは、早めに対応することが大切です。中でも動悸は気になる症状の一つですが、その原因や対処法はさまざまです。今回のブログでは、動悸についてわかりやすく解説していきます。日頃の健康管理に役立つ情報が詰まっていますので、ぜひご覧ください。
1. 動悸とは?
動悸とは、心拍が通常よりも強く感じられる状態です。普段は気にも留めない心臓の鼓動が、何らかの原因で目立つように感じられることがあります。心臓は通常、1日に約10万回も拍動していますが、私たちは普段、その動きには注意を払いません。それは脳が心拍を「無視」するように制御しているからです。
動悸の原因は身体に何らかの異常がある場合と、脳が過敏に反応している場合と2つの要素によるものが考えられます。動悸が持続している場合や息切れなどの症状が現れた場合などは、専門医の診察を受けるのが良いと思われます。
実際の診療では、原因が心臓にあるのか、それ以外の部位に異常があるのかを中心に検査や診察を行います。
2. 動悸の種類
動悸にはさまざまな種類があります。以下では、主な動悸の種類について詳しく説明します。
心拍が速く鼓動が激しい動悸
この種類の動悸は、心臓の拍動が通常よりも速くなり、鼓動が激しく感じられます。一時的な動悸であり、特に緊張状態や運動中によく見られます。
脈が飛んだり鼓動が乱れたり胸が詰まる動悸
この種類の動悸では、心臓のリズムが乱れ、脈が不規則に一度飛びまたは鼓動が乱れて感じられます。健康な人でも起こることがありますが、鼓動の乱れが長期化する場合は、何らかの疾患が原因である可能性があります。
ドクンドクンと大きくゆっくり感じる動悸
この種類の動悸では、心臓の拍動が通常よりも大きく感じられます。脈拍が遅くなるため、心臓から送り出される血液の量が少なくなり、体中に血液が行き渡らなくなることがあります。その結果、めまいや息切れが起こる可能性が高くなります。一部の人では失神の可能性もあります。
これらの動悸の種類は、人によって異なることがあります。動悸の種類を理解することで、自身の症状を適切に理解し、病気の原因を特定するための第一歩となります。もし注意が必要な症状を感じる場合は、医療機関を受診することが重要です。
3. 動悸を引き起こす主な原因
以下に挙げる疾患や要因が動悸を引き起こす主な原因となります。
3.1 循環器疾患
- 不整脈: 心臓のリズムが異常であり、血液の循環が滞ることにより動悸を感じることがあります。
- 心不全: 心臓が十分な血液と酸素を全身に送ることができず、心拍数が上がり動悸が生じることがあります。
3.2 甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンの過剰分泌による病気であり、以下の症状とともに動悸を感じることがあります:
– 心拍数の加速
– 多汗
– 疲れやすさ
– 体重の減少
– 睡眠障害
3.3 貧血
体内の酸素供給が減少し、以下の症状とともに心拍数が上がり動悸を感じることがあります:
– 疲労感
– 息切れ
– 頭痛
3.4 低血糖
血液中の糖分が低下し、以下の症状とともに動悸を感じることがあります:
– 冷や汗
– 手足の震え
3.5 ストレスや心因反応
ストレスや心因反応によって心拍数が上昇し、動悸を引き起こすことがあります。
3.6 更年期障害
更年期障害によるホルモンの変動も動悸を引き起こす可能性があります。
3.7 喫煙やカフェイン・アルコールの摂取、薬の副作用
喫煙やカフェイン・アルコールの摂取、または特定の薬の副作用によっても動悸が生じることがあります。
上記は一例であり、個人の状況や体調によって引き起こされる原因はさまざまです。症状が続く場合や頻繁に発生する場合は、医療機関での受診が必要です。
4. 受診が必要な動悸の症状
動悸を感じた場合、医師の診察を早めに受ける必要がある症状があります。
4.1 急激な動悸
- 突然激しい動悸が起きた場合や、突然の不規則な鼓動、強い動悸がある場合
4.2 頻繁な動悸
- 動悸が何度も繰り返し起こり、日常生活に支障をきたすほど頻度が高い場合
4.3 継続的な不快感
- 動悸が長期間続いており、不安や不快感を引き起こしている場合
4.4 他の症状との関連
- 動悸とともに胸痛、ふらつき、めまい、息切れ、意識喪失・失神などの症状が現れる場合
4.5 基礎疾患やリスクファクター
- 高血圧、糖尿病、心臓病などの基礎疾患があり、心臓疾患のリスクが高い場合
これらの症状やリスクがある場合は、重篤な疾患が潜んでいる可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。医師の専門的な判断に基づき、適切な対応を行いましょう。
5. 動悸への対処法
動悸は不快な症状であり、それが原因で日常生活に支障をきたす場合は、適切な対処法が必要です。以下に、動悸への対処法をいくつか紹介します。
5.1 深呼吸を行う
動悸を感じた時は、まずは深呼吸を行いましょう。ゆっくりと鼻から息を吸い込み、口からゆっくりと息を吐き出すことで、心拍数を落ち着かせることができます。深呼吸をすることでリラックス効果も得られます。
5.2 マッサージを行う
首の動脈や両目の周辺を優しくマッサージすることで、動悸の症状が和らぐ場合があります。一部の不整脈に対しては軽く押さえるだけでも不整脈を停止させるほどの効果があります。
5.3 ストレスを軽減する
ストレスや不安が動悸の原因となることがあります。ストレスを軽減するためには、リラックスした状態を作ることが重要です。入浴や音楽を聴く、散歩をするなど、自分に合った方法でストレスを発散させましょう。
5.4 日常生活の見直しを行う
動悸を感じやすい人は、カフェインやアルコールの摂取を控えることが有効です。特に就寝前の摂取は注意が必要です。また、規則的で十分な睡眠をとることや、バランスの取れた食事を心がけることも大切です。
5.5 医師の指示に従う
動悸の症状が頻繁になったり、不安を感じる場合は、医師に相談しましょう。医師は適切な診断を行い、必要な検査や治療を進めてくれます。指示された薬や処置は、しっかりと守るようにしましょう。
5.6 健康的な生活習慣の維持
動悸の症状を軽減するためには、健康的な生活習慣を維持することが重要です。適度な運動を行うことや、ストレスを溜めないような心のケアをすることが大切です。また、定期的な健康診断を受けることも忘れないようにしましょう。
以上の対処法は一般的なものですが、個人によって効果は異なります。自分に合った対策を見つけるためには、まずは医師の指示に従いながら試してみることが大切です。
まとめ
動悸は心臓の異常や様々な原因によって引き起こされる症状です。症状の種類や頻度、他の症状の有無によっては早期の受診が必要になる場合があります。動悸への対処法としては、深呼吸やマッサージ、ストレス管理、生活習慣の改善などが挙げられます。日頃から健康的な生活を心がけ、動悸が頻繁に起きたり不安を感じる場合は早めに医療機関を受診することが重要です。自身の体調や症状に合わせて、適切な対処法を見つけていきましょう。
よくある質問
動悸とはどのようなものですか?
動悸とは、心拍が通常よりも強く感じられる状態のことです。脳が心拍を無意識的に制御しているため、普段は気にも留めませんが、何らかの原因で目立つように感じられることがあります。
動悸の主な原因はどのようなものがありますか?
動悸の主な原因には、不整脈や心不全といった循環器疾患、甲状腺機能亢進症、貧血、低血糖、ストレス、更年期障害、喫煙やカフェイン・アルコールの摂取、薬の副作用などがあります。個人の状況によってさまざまな要因が考えられます。
いつ医師に相談すべきですか?
動悸が急激に起きた場合、頻繁に起こる場合、長期間続く場合、他の症状(胸痛、ふらつき、めまい、息切れ、意識喪失など)が伴う場合、基礎疾患やリスクファクターがある場合は、早めに医師に相談することが重要です。
動悸への対処法にはどのようなものがありますか?
動悸への対処法としては、深呼吸やマッサージ、ストレス軽減、生活習慣の見直し、医師の指示に従うことなどが挙げられます。自分に合った方法を見つけ、健康的な生活を心がけることが大切です。